セキセイインコの捻転斜頸、治療の経過や鳥の病院について思うこと

インコ

はじめに:みずちゃんの紹介と発症時の様子、鳥の病院のこと

今回出てくる我が家の「みずちゃん」はセキセイインコ(レインボー)で、初めて飼ったインコ。
6歳(オス)になり、人間の年齢にするとそこそこいいお歳らしい。
直近で病院に行った前後を記録的に書いておこうと思います。
※画像は幼き頃のみずちゃん(生後3か月ちょっとくらい)、ウチに来たのは生後2か月ならないくらい、1980円という激安価格で売られていた

あとみずちゃんと過ごすことで学習したセキセイインコのことなどもひと通り書いておくので飼いたい人の参考になれば幸いです。
ペットショップとかでは教えてくれないし、ネットにもそこまで事細かに書かれていない。

セキセイインコ含め、鳥関連の病気や病院事情はネットで検索しても上手く情報を拾えなかったり、人によって意見が異なったり、症状がわかったころには手遅れだったり(インコは病気を隠す傾向がある)、住んでる地域によっては病院事情が厳しいこともある。
※エキゾチックアニマルと言って、普通の動物病院に行ってもしっかり診てもらえないことが多い←これ本当に注意です。可能であれば鳥専門医がいるかどうか、設備があるかどうか事前に確認した方がよい。

運よく病院が見つかり診てもらえたとしても診察料や処置料がなかなかお高いです。
セキセイインコはペットショップで買ったとすると大体税抜き2000円~高くても1万円くらいが相場。
それからすると何も知らずに鳥をちゃんと診てくれる病院に行くと、大体初診時1~2万円からになると思うのでビックリするかもしれません(手術となれば10万超えもある、入院したら1日5000円~1万円近くかかる場合もある)
症状によって都度臨機応変な対応のため、金額を事前に知らされないことも多いです。
犬猫でも結構ありますが、サラっと会計時に言われて衝撃を受けることもあるかと。

私はセキセイインコはお金がかからない、と聞かされていたので、ウチにみずちゃんが来て半年くらいだったかな?すごくグッタリして体調が悪そうで、一晩寄り添って寝た後(落ちないようネックウォーマーに入れて首で直接温めながら椅子で寝ました)、翌日初めて病院につれて行った時の会計に普通にビックリしました(話と違うやん?って普通に思いました)

私は間接的に聞かされたので実際は誰が言ったのか知らないけどお金がかからない、は嘘でした(笑)
家族としてしっかり向き合うと人間や犬猫と変わらない(ご飯代は安いです)
定期健診やバードドッグなど、内容にもよるけど普通に都度1~2万円くらいはかかります。
セキセイインコなどの小さい鳥は病気や体調不良になると致死率も割と高めで助からない場合も多く、それを考えると病院代が高いと感じるかもしれない。

ペットショップで買ったらすぐ(なんなら直行で)病院に行って検査をした方がよいこと、
これすら大きめのペットショップでも買う時に説明してくれないです。
向こうは売るのが仕事なので仕方ないのかもしれないけれど、物として売っている感じで無責任だなと思うところ。
もちろん買う側の責任でもあるけど、最初の説明としては必須な内容で説明義務があってもおかしくないレベルの話。

鳥(インコたち)を家族と思って生きてる私からするとあり得ない話ですが、変な話買った方が安い、って言う人が出てきても不思議じゃない。
もちろん鳥が自然界で生きていれば治療なんて無いのだから、とか様々な意見もあるかと思います。
ただ、日本で言えばセキセイインコやオカメインコ、コザクラインコや文鳥などの小さな鳥はほぼ100%ペットとして飼育されている鳥です。
人間のエゴだと言えばそれまでですが、家族なんだから出来ることはやるでしょ。
というお話。

まぁなんにせよそれくらい病院代はかかります。
私は後から知ったので今から飼うか悩んでる人は飼う前にそこも踏まえてよく考えよう。ってこと。
現在通っている病院は鳥専門の病院で、少し遠いけれどそこで診てもらえるだけでとてもありがたいことだと感じています。

異変を感じ病院へ。

そんなみずちゃんに異変というか違和感を感じたのは、昨年の12月(2024)ごろ。
なんかいつもよりクチバシ長くない?
ご飯は食べれてるし、放鳥も普通にしていたものの、12月後半に入るとなんとなく元気がないように感じました。
そしてあまり飛びたがらないような雰囲気。

みずちゃんは換羽時のグッタリ感やツクツクが酷い方で(画像もツクツク期)、ちょうど換羽のタイミングだったのでいつものやつかな?と思って様子見していたのですが、年を明けて1月下旬ごろに止まり木に止まっているのがいつもより辛そうに見えた時があり病院に。
※上にも少し書きましたが家から少し遠いけど鳥専門の病院に通院しています。
※一度事前に電話で相談していました

触診、ウイルス感染、各種検査等、ひと通り診てもらったところ、
「数値を見ると肝臓疾患、人間で言えば脂肪肝。
結構内臓負担にきてるからクチバシも伸びて見た目以上に症状は重いかもしれない。」とのこと。

クチバシにも爪にも内出血のような跡があり、これは内臓疾患の典型的な症状らしい。
爪もクチバシも切ってもらいました。
クチバシを切られたのは初めてで見ている方もドキドキ。
爪はそこまで伸びてないけどついで。

採血したものの、全ての検査項目を診るには血液量が足りなかったとのこと。
遠心分離した血液も見せてくれたが、血中脂肪がぱっと見てわかるくらい脂肪がありました。
脂肪分が多かった分、検査しきれなかったらしい。
とても丁寧に説明していただき、数値だけ見れば悪い点も多いので脳梗塞等を起こしている可能性もある、かもしれないとのこと。

薬も処方され、「部屋を暖かくして放鳥しなくていいから体力温存優先で」とのこと。

セキセイインコを含めた小鳥の体調コントロールの基本として、弱っている(体調がすぐれなさそう)な時は普段よりケージを暖かくする、というのがあって大体30℃くらいに保ちます。
みずちゃんのおウチは既に28~30℃くらいを維持していたことを伝えると、そのままでいいとのこと。

あとは「止まり木が辛そうだったら床にベタで生活させた方が疲れない」とのことだったのですが、元々知っていたので病院前にケージ内の止まり木を外してベタ生活させてみたものの、普段と違うからか落ち着けず、逆に高低差が危なかったので一度元通りにしていました。

体重はそこまで減ってるとかではないので維持くらいでよい、極端に減るようなら食べれていないのですぐに連れてくるように説明を受ける。
※みずちゃんの体重は通常だと大体35~37gあたり
※採血により少し下がるも体重は安全域

病院から帰宅後、手作りでケージ内全体に木の板で少し高めの床を作り、底上げするような形で再度ベタ床を構築(下に出てくる画像で少し見れます)
様子見なので床にはキッチンペーパーを敷く。
病院で採血もされて疲れていたのか、みずちゃんはおとなしめ。
好きなご飯をスプーンであげて様子見。

薬はネクトンSを溶かした水に追加で薬を溶かして飲み水として設置。
どうしても飲まなかったら入院しかないのですぐ電話してとのことだったが、普段からネクトンS入りの水で過ごしていたので変わらず普通に飲んでくれました。

次回の診察は2月下旬予定

上記内容の診察と薬(検査も含む)で2万円超えでした。
参考までに。

頭の向きがおかしい?

放鳥せずおとなしく過ごさせているものの、体調は不安定そうで元気そうだったり、グッタリしていたりが続く。
ご飯は食べれていて、体調確認のバロメーターのウンチも悪くはない(それほど良くもない)
※画像で床生活の状態が少し確認出来ます。

それから10日くらい経過した2月半ばごろ、頭傾いてる???
最初は下の何かを確認しているのかな?と思っていたものの、動いてる時まで傾いたままに。
これはおかしいぞ。ってなってネットで調べたら捻転斜頸(ねんてんしゃけい)という症状っぽい。
※採血の位置もそのあたりみたいでそれが痛いのかとも思っていました

お世話になっている病院はなにかあったらすぐ電話してくださいと言ってくれているのですぐ電話して斜頸の状態を説明。
斜頸だと追加で薬を出す必要があるので出来るだけ早く病院に来てくださいとのこと。
予約をして即日病院へ(病院は救急であろうと予約しないと診てもらえない)

先日も説明を受けた通り、今の状態的にも血管のどこかで詰まり気味?の可能性は結構高そう。
通常ならビタミン不足等でも起こる可能性はあるが、普段からネクトンSをあげているからその可能性はほぼない、らしい。

今日から斜頸の薬追加。
治る子は早ければ3週間前後で改善の傾向が見られる場合もある。
このままだと飛べない。
次の診察は予定通り2月下旬。

今回はイレギュラー診察と薬で約8000円
参考までに。

みずちゃんの様子的には2度目の病院以降、さらに信頼度が上がったのかベッタリくっついて過ごすように。
1度目の病院時もそうだったけど、見知らぬ世界に行った時に頼れると感じるようになるっぽい?

カキカキ解禁

みずちゃんは今までそこそこ慣れていてはいるものの、ニギコロまではいかず、手乗りや肩乗りで少し触らせてくれる程度でした。
それが鳥人生2度目の通院開始以降、抱っこする機会も増え、未開の地での不安→信頼度アップからか積極的に?握らせてくれるようになり、カキカキまで解禁。

カキカキさせてくれるようになったので自分で触れない筆毛を少しほぐしてあげられるようになり、ツクツクがかなり緩和。
みずちゃん本人もとても良かったようで、ご飯や水替えの時に抱っこ→カキカキ→熟睡、というのが日課に。

インコは熟睡しないと言われているけど明らかに熟睡していて、あとトイレも絶対手の中ではしないと決めている模様。
トイレに行きたくなるとモゾモゾしだして帰宅を希望し必ず家でトイレします。

体調不良でケージの中の環境が変わり、ゆっくり寝れていないのか、手の中が相当気に入ったのか、詳細はわからないけど本当に手だとよく寝る。
これはマジでかわいい。

体調不良だから良くはないんだけど、悪いことばかりじゃないな。と思ってしまったのも事実。
明らかに信頼関係が向上している。

2度目の予約診察へ。

斜頸でイレギュラーで病院に行ったけど、その後予定通り2月下旬の予約診察へ。

先生から見ると斜頸は改善したように見えないとのことだったが、私から見ると気持ち落ち着いた感じに見えている、と伝えたところ、毎日見てるのだからきっと飼い主さんの感じてる方が合ってると思う。とのことだった。
まだ3週間は経っていないけど、もう少しよくなればいいな。と思う。

経過観察的には薬も飲めていて、体重も減らさずに過ごせているので継続して診ていきましょう。とのこと。
いつも説明が丁寧で穏やかに話してくれるので安心できる先生だなと感じる。
※確認してないので病院や先生の詳細は載せていません

先生に手の中が気に入ったようでカキカキも出来るようになったと伝えたら、信頼関係が高まったことによるものだと思います。とのこと。

ちなみに今回も再診察と薬1か月分で約8000円。
これが毎回かかる最低ラインの模様。
少し遠いところまで車で通っているので毎回1万円というイメージ。
参考までに。

鳥専門の病院について思うこと

※画像をGoogleAIのGeminiに作ってもらったら「とりのびょういん」が再現出来なかった(日本語が不得意らしい)

人間でもそうだけど、高圧的なお医者さんや人当たりの悪い受付の人とかってどこにでもいるので、やっぱり獣医にも人間的な当たりハズレはある。いうのが現実だと思っています。
※過去にしんどい獣医さんに何度か当たった経験アリ

今みずちゃん含め、我が家のインコが行っている鳥専門の病院のネットレビューで、
受付が冷たいだの、先生が優しくないだの、いろんな意見が見受けられるのですが、私個人的な意見としては間違った、もしくは不快な対応をされたと感じたことは一度もないです。

特に受付が冷たい、という意見について思うこととしては、
「鳥の病院に来る鳥は高確率で重症な場合が多い」
これによるものだと思う。
最悪のシーンに遭遇する確率が高い、だからこそ感情を表面に出さずに丁寧に、冷静に受付してくれているのだな、と私は感じています。

他の子で初めてこの病院に救急で行った時に鳥の体調や、体重、その他詳細を口頭で聞かれたことがあったのだけど、これ全部をスムーズに答えれない人も多いのでは?と思うような内容でした。
私は普段からインコに全力なので全部即答で口頭回答したところ、明らかににっこりされたように感じた。
おそらくいつも家族としてちゃんと見て接して過ごしてる人なんだな、と思ってもらえたんじゃないかな。

当たり前だけど、診る側も、診てもらう側も人をちゃんと見てると思った方がいい。
人間だって病院に行って手遅れなんてこともよくある話。
それよりも環境が厳しい鳥の病院事情が人間の環境を上回ることなんてありえないと思っている。
私はここで診てもらえるだけで本当にありがたい。
結果的にダメだったとしても納得できるような環境の病院と先生に出会えただけでとても幸せだと思う。

3月下旬現在

この記事を書いているのが記事アップの前日3/23(画像も同日)
現状のみずちゃんの様子としては、
・相変わらずクチバシはイマイチ(ちょっと長い)
・斜頸は明らかに良くなってきた(画像)
・結構元気
・手の中でカキカキされながら寝る(手で優しく包まれるのが大好きになった)
・また少し換羽来てる(けどカキカキ効果かグッタリはしてない)
・フラついているため?飛ぼうとはせず走っている(ケージ外には出すが基本手の中)

書き忘れていたことがあったのですが、先生から薬を飲み水に溶かしているので普段与えている豆苗は控えるように言われていました。
豆苗からの水分で水を飲むことを控える=薬が飲めない子もいるからとのこと。

みずちゃんに限らず、インコは周りをよく観察していて、みずちゃんも他の子が豆苗を食べていると欲しがります。
なので、少しだけあげることにしたのですがその際に気を付けていることとして、手から食べるので薬の水(設置してある飲み水)にディップしてからあげます。
苦肉の策と言うか、みずちゃんのストレス緩和を考えた結果生み出された?技ですが、飲み水にディップしてからあげることで服薬も兼ねるので最低ラインではあるかなと。

豆苗をいっぱいあげるわけじゃないのでストレスとのバランスでチャラになれば、という作戦です。
これは必ずしも推奨されることではないと思ってはいますが、人間と鳥が共存していくためにお互いののバランスを取るため、という大前提があるので上手くやれていると判断しています。

今週末が3月下旬の診察予定日。
2度目の定期診察も迎えられそうな状況ですが、季節の変わり目なので油断しないようにしつつも、出来るだけいつも通りに過ごしていきたいと思います。

鳥との生活

最後に鳥との生活について少し。

インコの体内時計は結構正確な方だと思っていて、人間側もある程度規則正しい生活が求められます。
人間の生活サイクルは仕事や生活環境によりそれぞれなので、鳥側もそれによってさまざまな飼育環境があって当然。

よく小鳥の1日のサイクルで夕方には寝かせる、などありますが、あれも人間の勝手な決めつけで、鳥側もわかっているので人間が起きているとなかなか寝れないし寝ない。
それがストレスになる子もいるらしい。
もっと現実的に考えて人間と鳥との擦り合わせが一番だと私は考えています。

お医者さんや専門家によって意見も分かれるところかもしれないけれど、人間との共存、擦り合わせが必要だと言っていたお医者さんの意見と自分の意見が一致したのでウチの鳥たちはこれが大前提で暮らしています。
なので朝は6時半ごろ起床、就寝は21時頃です。

放鳥は朝放鳥時にご飯やお水の入れ替えと掃除、
昼放鳥は少し短めで水の入れ替え、
夜寝る前、人間が夜ご飯を食べ終わってからご飯のチェックと水の入れ替え。
放鳥は3チームに分けているので3回、3回、3回です。
1チーム1回あたりはそこまで長く取れないけれど(基本は1回15~20分程度合計1時間ほど)、それぞれとのコミュニケーションも大事にしていて各時間遊ぶようにもしているため、鳥側も理解してくれているのかみんなとても懐いてくれています。

どうしても所用で昼間に外出の際は昼放鳥がなくなることもありますが、あっても年に数回レベルです。
鳥と暮らすようになってから他人やホテルに預けたり任せてまで外出したいと思えないので、個人的な意見としては鳥を飼う=旅行はなくなる。と考えています。
さまざまな意見はあるかと思いますが、デリケートで弱い生き物と信頼関係を築きながら暮らすということはそういうこと。
大まかな病院代を記載しているのも現実を見てもらう意味も込めています。

動物と暮らすと長く生きれる子もいれば、短命で虹の橋を渡る子もいます。
人も動物も簡単に死ぬ。
経験からこう思いながら生きているので生きている間に出来るだけ後悔のないよう一緒に過ごしていきたいです。

みずちゃんはまだ元気だけど、先に虹の橋を渡ってしまって忘れられない子がいます。
もっと何か出来たんじゃないかな?もっといい病院だったら助かってたんじゃないかな?って今も思います。
今も思い出すたびに涙が出ます。
愛鳥家はみんなそうだと勝手に思っていますが、他所の子が病気になっても、いなくなっても、悲しみを共有していると思っています。
私もSNSで闘病とかを見るとがんばれ!って思って応援しています。

なので偶然でもこの記事を読んだおウチの子が助かるきっかけになれば、と思って書きました。
この個人のプライベートに近い雑多ブログに、鳥の病気や病院のことを書くかしばらく悩んだりしたのですが、書いたことで1羽でも救われるきっかけになれば本当にうれしいです。

とても長くなってしまいましたが読んでいただいた方ありがとうございます。
みずちゃんの経過については変化があればまた書こうかと思っています。

出来るだけ長く楽しいインコライフを過ごしましょう。
ありがとうございました。
魔王

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